2021年
2022年シーズンの内容については
こちらを参照ください。
『フォーミュラ リージョナル』とは?
四輪モータースポーツの最高峰として『FIA Formula 1 World Championship (F1)』が位置づけられ、その下位カテゴリーとして以前は『GP2シリーズ』と『GP3シリーズ』が位置づけられていました。
FIAはF1を頂点とするピラミッドの再編を行い、GP2シリーズは『FIA Formula 2 Championship (FIA F2)』に、GP3シリーズは『FIA Formula 3 Championship (FIA F3)』へと変更されました。 そして、これまでF3として各国で開催されてきたレースカテゴリーは2019年シーズンをもって廃止となりました。
これまで開催されてきたF3の技術を活用しつつ、FIA Formula 3 Championshipとその下位カテゴリーで各国で開催されるFIA Formula 4 (F4)の間に位置付けられる新たなカテゴリーとして『フォーミュラ リージョナル (FORMULA REGIONAL)』シリーズが発足することになりました。
そこで、日本でも2020年からフォーミュラリージョナルシリーズが開始しました。日本におけるシリーズの正式名称は『FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP (フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ)』です。
また、日本ではこれまでの『全日本F3選手権』の後継として、2020年から新たに『全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権』がスタートしています。
本記事は『FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP』に関する内容です。
FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP
ロゴマーク
©FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP
マシンは童夢製『DOME F111/3』のワンメイク
フォーミュラリージョナルシリーズの競技車両はワンメイクと定められています。日本で開催されるフォーミュラリージョナルにおいては、日本のコンストラクターである童夢がフォーミュラリージョナルシリーズのために開発した『DOME F111/3』が採用されます。
エンジンは全車共通のアルファロメオ製の1750cc直列4気筒ターボエンジンをフォーミュラリージョナルのために改良したものが採用されます。
タイヤは『ダンロップ』のワンメイクです。
童夢 DOME F111/3
車両名称 | DOME F111/3 |
全長/全幅/全高 | 4,891mm/1,850mm/957mm |
ホイールベース | 2,950mm |
トレッド | 1,540mm / 1,414mm |
シャシー | HALO付カーボン&アルミハニカムモノコック + フロント及びサイドアンチイントリュージョンパネル + 前後クラッシャブルストラクチャ |
ボディ | クーリングルーバー付きカーボンカウル |
エアロデバイス | 多段フラップ付きフロントウィング(調整式) フラップ付きリアウイング&ミッドウイング 左右分割式アンダーパネル・リアディフューザー |
重量 | 670kg (ドライバー及びバラスト含む最低重量) |
ギアボックス | SADEV製6速パドルシフト+機械式LSD装備 |
サスペンション前/後 | ダブルウィッシュボーン (インボードタイプ) & コイルスプリング+アンチロールバー |
ダンパー | 2WAYテレスコピック方式 |
ステアリング | マルチディスプレイ付きステアリングホイール・ラック&ピニオン式 |
データロギング システム&センサー |
加速度・前輪車輪速度・舵角・前後ブレーキ圧力 ラップタイマー /トリガー・ギアポジション・各ダンパートラベル |
キャッププライス制度
フォーミュラリージョナルの車両価格は『キャッププライス制度』により、FIAが定めた価格に統一化されています。
2020年シーズンではシャシー(78,463ユーロ)とエンジン(25,500ユーロ)の1台あたりの合計価格が103,963ユーロと定められています。
フォーミュラ リージョナル
2021年 エントリーリスト
No. | クラス | ドライバー | エントラント |
1 | ルッカ アレン | SUTEKINA RACING TEAM | |
6 | 片山 義章 | KATAYAMA YOSHIAKI | |
7 | MASTER | 畑 享志 | Super License |
8 | 三浦 愛 | Super License | |
11 | MASTER | 植田 正幸 | Rn-sports |
22 | 伊藤 鷹志 | RaiseUPMotorSport | |
27 | MASTER | 今田 信宏 | B-MAX ENGINEERING |
28 | 古谷 悠河 | TOM’S YOUTH | |
30 | MASTER | DRAGON | B-MAX ENGINEERING |
34 | MASTER | 三浦 勝 | C.M.S motor sport’s project |
39 | MASTER | 田中 優揮 | ASCLAY SACCESS ES |
45 | 辻子 依旦 | PONOS Racing | |
87 | 塩津 佑介 | YUSUKE SHIOTSU | |
96 | TAKUMI | B-MAX ENGINEERING |
※第1大会 岡山国際サーキット エントリーリスト
フォーミュラ リージョナル
2021年 開催スケジュール
2021年シーズンのフォーミュラ リージョナルは全5大会、全14戦で開催される予定です。第5大会のみ2レース、第5大会以外は3レースが開催されます。
当初、鈴鹿サーキットで開催されるフォーミュラリージョナルの大会はF1日本グランプリのサポートレースとして開催される予定でしたが、スケジュールが改定され、実現には至りませんでした。
ラウンド | 開催日 | 開催地 |
第1大会 | 6/26~6/27 | 岡山国際サーキット |
第2大会 | 9/4~9/5 | ツインリンクもてぎ |
第3大会 | 9/25〜9/26 | 富士スピードウェイ |
第4大会 | 10/9 | スポーツランドSUGO |
第5大会 | 12/11〜12/12 | 鈴鹿サーキット |
ラウンド | 日程 | 開催地 | レース数 |
第1大会 | 8/1〜8/2 | 富士スピードウェイ | 3レース |
第2大会 | 8/22〜8/23 | スポーツランドSUGO | 3レース |
第3大会 | 9/4~9/5 | 富士スピードウェイ | 2レース |
第4大会 | 9/19~9/20 | ツインリンクもてぎ | 2レース |
第5大会 | 10/31~11/1 | 岡山国際サーキット | 2レース |
第6大会 | 12/12~12/13 | オートポリス | 2レース |
ライセンス
フォーミュラリージョナルに参戦できるドライバーの資格は18歳以上で『国内競技運転者許可証A、もしくはそれと同等以上、国際競技運転者許可証B以下』のライセンス保持者であることと定められています。
スーパーライセンスポイント
フォーミュラリージョナルのシリーズ上位9位までのドライバーには、F1ドライバーになるために必要なスーパーライセンスポイントが与えられます。
過去3年においてスーパーライセンスポイントを40ポイント以上を獲得することでスーパーライセンスを取得できる資格が与えられます。
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 | 7位 | 8位 | 9位 | 10位 |
18 | 14 | 12 | 10 | 6 | 4 | 3 | 2 | 1 | 0 |
公式予選
フォーミュラリージョナルの公式予選は『15分間の公式予選を2回』と『30分間の公式予選が1回』の2つのフォーマットがあり、公式予選の方法やスケジュールは各大会の公式通知で発表されます。
- 15分間の公式予選が2回
- 30分間の公式予選が1回
サーキットによっては、公式予選を2つのグループに分けて開催される場合があります。この場合、ポイントランキング上位のドライバーから交互に組分けを行い、ポイントを獲得していないドライバーにおいてはゼッケンを基に振り分けられます。
フォーミュラリージョナルでは公式予選はすべてのドライバーが参加、出走しなければなりません。
公式予選中に黄旗区間を通過した車両の当該ラップタイムは採用されない場合があります。
公式予選中に赤旗の原因となったドライバーは以降の公式予選の走行に参加することが認めらません。また、ペナルティが科せられる場合があります。
公式予選通過基準タイムは公式予選で記録されたトップタイムの110%以内と定められています。
グリッドの決め方
15分間の公式予選が2回行われた場合
- 1回目の公式予選結果におけるベストラップを第1レースのグリッドとする。
- 2回目の公式予選結果におけるベストラップを第2レースのグリッドとする。
- 1回目もしくは2回目の公式予選結果におけるセカンドベストラップを第3レースのグリッドとする。
30分間の公式予選が1回行われた場合
- ベストラップを第1レースのグリッドとする。
- セカンドベストラップを第2レースのグリッドとする。
- サードベストラップを第3レースのグリッドとする。
レースフォーマット
フォーミュラリージョナルでは1大会につき、1レースあたり最大35分間で行われる2レース、または3レースが開催されます。
各大会毎のレース距離は各大会の特別規則書で発表されます。
タイヤ
フォーミュラリージョナルで使用するタイヤは『ダンロップ』のワンメイクです。
大会期間中、公式予選から決勝終了までに使用できるドライタイヤの最大セット数は1大会のレース数と同数と定められています。
1大会2レースの場合
2セット(前輪4本、後輪4本)
1大会3レースの場合
3セット(前輪6本、後輪6本)
公式予選前に実施される公式車検において、これらのタイヤがマーキングされます。
公式予選中はマーキングされたタイヤ以外の使用は認められません。
決勝中はタイヤを損傷した場合に、そのレース中であればタイヤ交換が認められます。
ウェットタイヤは競技長が『ウェット宣言』をした時に限り使用が認められます。ウェットタイヤにはマーキングは行われません。
ポイント
フォーミュラリージョナルでは、ドライバーとチームに対するタイトルが設定されています。
各レースの順位に応じた以下のポイントがドライバーに対して与えられます。チームに対しては、チームに所属する最上位のドライバーが獲得したポイントが与えられます。シーズンを通して最も多いポイントを獲得したドライバーとチームがチャンピオンとなります。
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 | 7位 | 8位 | 9位 | 10位 |
25 | 18 | 15 | 12 | 10 | 8 | 6 | 4 | 2 | 1 |
各レースは5台以上の車両がスタートしなければならないと定められており、5台に満たない場合、そのレースは選手権として成立せずポイントは与えられません。
また、年間に少なくとも5回以上の認定レースが成立しなければ、選手権も成立しません。
マスタークラス
フォーミュラリージョナルでは選手権のタイトルとは別に『マスタークラス』が設定されています。以下の条件を満たすドライバーはマスタークラスへ参加することが認められています。
- 当該年度1月1日時点で満40歳以上であること。
- 2018年から2020年度におけるGP2/FIA-F2、SF、全日本F3選手権のいずれかのレースにおいて3位以内に入賞した経験が無いこと。
- FRSは過去の出場経験等により、上記以外にも「マスタークラス」への参加を認める場合がある。
マスタークラスでは、総合順位とは別にマスタークラスへ参戦するドライバーのみで順位付けが行われ、その順位に応じて、上記のポイントが与えられ、シリーズを通して最も多くのポイントを獲得したドライバーがマスタークラスのチャンピオンとなります。
フォーミュラ リージョナル
レース結果
フォーミュラ リージョナル
視聴方法
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