2024年 F1 第4戦 日本GP 開催概要

 

2017年 F1規則変更内容

 

 

セーフティカースタート後の再スタートはスタンディングスタートに

レースが悪天候などを理由にセーフティカースタートとなった場合、2016年のF1規則ではセーフティカーが解除され、セーフティカーがピットインし全てのオブザベーションポストで緑旗が振られレースが再開されていましたが、2017年からはセーフティカーがピットインした後、全車グリッドに停止し、シグナルの合図によってスタンディングスタートを行いレースが再開されるようになります。

観客にとってはレーススタートを見る機会が増え、スタート直後の接戦が再度行われることからエンターテイメント性の向上が期待されています。

 

 

ヘルメットデザイン変更を1回だけ許可

2016年の規則ではシーズン中のドライバーのヘルメットデザインを変更することが認められていませんでしたが、2017年は1回だけヘルメットデザインの変更が認められます。

ホームレースなどの特別なレースのためにヘルメットデザインを変更できることになり、またシーズン中にチームを移籍した場合においてもデザイン変更が認められます。

 

 

パワーユニットの使用数は年間4基まで

2016年はシーズン中のパワーユニット使用数はドライバー1人につき5基に制限されていましたが、2017年は4基に制限されます。代わりにトークン制によるパワーユニットの開発制限については撤廃され、開発は自由に行えるようになります。

 

 

パワーユニットのエレメント大量交換によるペナルティ回避の禁止

パワーユニットを構成する6つのエレメントの内、規定数(年間4基分)を超えて使用する場合、グリッド降格のペナルティが科されます。2016年シーズンまでは1レースイベント内でパワーユニットの複数基交換を行い、1レースで大量ペナルティを受けることで次のレース以降でのペナルティを回避することができましたが、2017年からはペナルティが科されるのは最後に交換したエレメント分のみとなります。

2016年ベルギーGPではフェルナンドアロンソが複数基分のエレメントを同時に交換し、60グリッド降格のペナルティが科されましたが、2017年からは次のレースでペナルティを受けずに済むのは1基分となります。ペナルティを受けることなくパワーユニットのエレメントのスペアを確保するのを防ぐのが目的でこの規則が導入されました。

 

※2017年のF1はマシンについての規則を規定したテクニカルレギュレーションに大きな変更がありますが、本サイトはスポーティングレギュレーションの変更点についてのみ説明します。

F1のスポーティングレギュレーション、テクニカルレギュレーションの原文(仏語/英語)はFIA公式ウェブサイトに掲載されています。