2021年
2022年シーズンの内容については
こちらを参照ください。
『TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race』とは?
『TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race』は2012年に発売されたトヨタ自動車の86とスバルのBRZによるナンバー付きの車両によるワンメイクレースで2013年にスタートしました。
ナンバー付きワンメイクレースとしては国内最大規模のエントリー台数で最も人気のある市販車によるレースであると言えます。
TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race
ロゴマーク
©TOYOTA MOTOR CORPORATION
TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race
参戦車両
86/BRZ Raceに参戦するには市販されているTOYOTA 86の『Racing』グレード、SUBARU BRZの『RA Racing』グレードの2車種が公認車両となっており、この車両をベースにする必要があります。
TOYOTA 86 Racing 仕様
車両型式・重量・性能
車両型式 | 4BA-ZN6-VPNT8H |
車両重量 | 1,240 kg |
車両総重量 | 1,460 kg |
最小回転半径 | 5.4 m |
主要燃費改善対策 | 筒内直接噴射、可変バルブタイミング、電動パワーステアリング |
エンジン
型式 | FA20 |
総排気量 | 1.998 L |
種類 | 水平対向4気筒直噴DOHC |
使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン |
内径×行程 | 86.0 mm × 86.0 mm |
圧縮比 | 12.5 |
最高出力 <ネット> | 152 kW (207 PS) / 7,000 r.p.m |
最大トルク <ネット> | 212 N/m (21.6 kgf・m) / 6,400~6,800 r.p.m |
燃料供給装置 | 筒内直接 + ポート燃料噴射装置 <D-4S> |
燃料タンク容量 | 50 L |
寸法・定員
全長×全幅×全高 | 4,240 mm × 1,775 mm × 1,315 mm |
ホイールベース | 2,570 mm |
トレッド フロント/リヤ | 1,520 mm / 1,540 mm |
最低地上高 | 115 mm |
室内 長×幅×高 | 1,615 mm × 1,490 mm × 1,060 mm |
乗車定員 | 4 名 |
走行装置
ステアリング | ラック&ピニオン式 |
サスペンション フロント | マクファーソンストラット式コイルスプリング |
サスペンション リヤ | ダブルウィッシュボーン式コイルスプリング |
ブレーキ フロント / リヤ | ベンチレーテッドディスク / ベンチレーテッドディスク |
駆動方式 | FR (後輪駆動方式) |
トランスミッション (6速マニュアル)
変速比・減速比 | 第1速 | 3.626 |
第2速 | 2.188 | |
第3速 | 1.541 | |
第4速 | 1.213 | |
第5速 | 1.000 | |
第6速 | 0.767 | |
後退 | 3.437 | |
減速比 | 4.300 |
シリーズ分け / クラス分け
86/BRZ Raceにはアマチュアドライバーだけでなく、SUPER GTやスーパー耐久へ出場するプロドライバーが多数参戦していることから、プロドライバー向けのシリーズ『プロフェッショナルシリーズ』とアマチュアドライバー向けのシリーズ『クラブマンシリーズ』の2つのシリーズに分けられ、それぞれのシリーズでレースが開催されています。
さらに、クラブマンシリーズでは『オープンクラス』と『エキスパートクラス』の2クラスに分けられています。
以下に示すプロフェッショナルドライバーはクラブマンシリーズに参戦することができません。また、エキスパートドライバーはクラブマンシリーズ オープンクラスに参戦することができません。
プロフェッショナルドライバー
以下の条件に該当し、プロフェッショナル認定を受けたドライバーはクラブマンシリーズに参戦することができません。
- 全日本レース選手権相当のカテゴリーでの入賞者
- 海外トップカテゴリー(GP2、インディカーシリーズ等)の各選手権での入賞者
- SUPER GT、スーパーフォーミュラもしくは同等カテゴリーへの参戦実績のあるドライバー
- 86/BRZ Race 2013/2014各シリーズおよび2015~2020年プロフェッショナルシリーズの年間ランキングトップ10入賞者
- その経緯からプロフェッショナルドライバーとみなされるドライバー
エキスパートドライバー
以下の条件に該当し、エキスパート認定を受けたドライバーはクラブマンシリーズ オープンクラスに参戦することができません。
- 86/BRZ Race 2015~2018クラブマンシリーズおよび2019~2020クラブマンシリーズ エキスパートクラス年間ランキングトップ10入賞者
ライセンス・参加料
TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Raceに参戦するには普通自動車免許とJAFが発行するJAF国内競技運転者許可証A(国内A級ライセンス)以上を保有している必要があります。
また、エントリーするには事前にT.R.A(トヨタカーズ・レース・アソシエイション)レーシングパスポートに登録しなければなりません。
TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Raceの1戦あたりの参加料は1大会1レース制の場合、クラブマンシリーズが40,000円(税別)、プロフェッショナルシリーズが60,000円(税別)、1大会2レース制の場合、クラブマンシリーズが45,000円(税別)、プロフェッショナルシリーズが65,000円(税別)です。
TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race
2021年 開催スケジュール
ラウンド | 日程 | 開催地 |
第1戦 | 3/20~3/21 | ツインリンクもてぎ |
第2戦 | 5/8~5/9 | 富士スピードウェイ |
第3戦 | 6/12~6/13 | オートポリス |
第4戦 第5戦 |
7/24~7/25 | スポーツランドSUGO |
第6戦 第7戦 |
8/28~8/29 | 十勝スピードウェイ |
第8戦 | 9/18~9/19 | 鈴鹿サーキット |
第9戦 第10戦 |
10/16~10/17 | 岡山国際サーキット |
第11戦 | 11/20~11/21 | 富士スピードウェイ |
ラウンド | 日程 | 開催地 |
第1戦 | 開催中止 (3/21~3/22) |
鈴鹿サーキット |
第2戦 | 開催中止 (4/18〜4/19) |
岡山国際サーキット |
第3戦 | 開催中止 (5/9〜5/10) |
富士スピードウェイ |
第4戦 | 9/27 | 十勝スピードウェイ |
第5戦 | 7/26 | スポーツランドSUGO |
第6戦 | 8/30 | オートポリス |
第7戦 | 11/22 | ツインリンクもてぎ |
第8戦 | 10/18 | 岡山国際サーキット |
公式予選
86/BRZ Raceでは参加受付台数が各サーキット毎に設定されている予選最大出走台数を超過した場合、各クラス別もしくはクラス混走により公式予選が行われます。公式予選の実施方法は各大会毎に公示されます。
公式予選ではタイムアタックを行い、ベストラップ順に決勝のグリッドが決定されます。
プロフェッショナルクラスでは公式予選での上位3位のドライバーのベストタイム平均値の110%が公式予選通過基準タイムとなります。
クラブマンシリーズでは公式予選での上位3位のドライバーのベストタイム平均値の130%が公式予選通過基準タイムとなります。
各サーキット毎に最大決勝出走台数が設定されており、この台数よりも後ろの順位の場合は予選落ちとなります。
86/BRZ Raceでは予選落ちドライバーによるレース『決勝Bレース』が開催されます。決勝Bレースではポイントは与えられませんが、予選落ちとなってもレースに参加することができます。
決勝
86/BRZ Raceでは約45kmのレース距離で争われます。1大会2レース制で決勝レースを開催する場合があります。
1大会2レース制で開催される場合、第1レースのスターティンググリッドは公式予選でのベストタイム順で決定されます。第2レースのスターティンググリッドは公式予選でのセカンドベストタイム順で決定されます。
ラウンド | 開催地 | 周回数 | レース距離 | レース数 |
第1戦 | ツインリンクもてぎ | 10 | 48.010 km | 1レース |
第2戦 | 富士スピードウェイ | 10 | 45.630 km | 1レース |
第3戦 | オートポリス | 10 | 46.740 km | 1レース |
第4戦 第5戦 |
スポーツランドSUGO | 13 | 46.618 km | 2レース |
第6戦 第7戦 |
十勝スピードウェイ | 14 | 47.670 km | 2レース |
第8戦 | 鈴鹿サーキット | 8 | 46.456 km | 1レース |
第9戦 第10戦 |
岡山国際サーキット | 12 | 44.436 km | 2レース |
第11戦 | 富士スピードウェイ | 10 | 45.630 km | 1レース |
タイヤ
86/BRZ Raceでは使用できるタイヤをドライバーが選択することができます。ただし、T.R.A (トヨタカーズ・レース・アソシエイション)へ申請登録され認められたタイヤに限ります。各タイヤメーカー1銘柄の指定となっているため、どのようなタイヤでも認められるわけではありません。
公式予選、決勝を通して使用できるタイヤは4本までに制限され、事前の車検時に使用するタイヤにマーキングが行われます。
プロフェッショナルシリーズとクラブマンシリーズ エキスパートクラスにおいてはタイヤマーキングが行われるまで、タイヤは未使用の状態である必要があります。
やむを得ない理由の場合に限り、レース審査委員会の承認を受けてタイヤ1本のみの交換は認められます。ただし、タイヤを2本以上交換した場合はピットスタートとなります。
公道走行チェック
86/BRZ Raceはナンバー付き車両によるレースであるため、レース終了後に公道走行チェックが行われます。
チェック項目は決められており、安全に公道を走行するための検査を受けることが義務付けられています。検査を受けなかった場合は、レース結果は抹消されてしまいます。
サーキット走行中はエアバッグの作動を禁止させるためにエアバッグコンピュータのコネクタを取り外しているため、コネクタの接続の確認も行われます。
ポイント
決勝の順位に応じて、以下のポイントが与えられます。また、ポールポジションを獲得したドライバーに1ポイント、決勝でファステストラップを記録したドライバーに1ポイントが加算されます。
クラブマンシリーズはエキスパートクラス、オープンクラス、各々のクラスでポイントが与えられます。決勝Bレースではポイントが与えられません。
シーズンを通して最も多いポイントを獲得したドライバーがチャンピオンとなります。
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 | 7位 | 8位 | 9位 | 10位 |
20 | 15 | 12 | 10 | 8 | 6 | 4 | 3 | 2 | 1 |
ポールポジションを獲得したドライバーに1ポイント加算
決勝でファステストラップを記録したドライバーに1ポイント加算
1大会2レース制の場合、ポールポジションに対して与えられるポイントは第1レースのポールポジションを獲得したドライバーのみ対象となります。
赤旗でレースが中断したままレースが終了した場合
先頭車両が2周回を完了する前にレースが赤旗により中止された場合
レースは成立せず、ポイントは与えられません。
先頭車両が2周回を完了し、レース距離の75%未満でレースが中止された場合
レースは成立しますが、与えられるポイントは半分となります。
先頭車両がレース距離の75%以上を完了した後にレースが中止された場合
レースは成立し、全てのポイントが与えられます。
歴代チャンピオン
シリーズ | シリーズ | ドライバー |
2013 | ー | 山野 直也 |
2014 | ー | 谷口 信輝 |
2015 | プロフェッショナル | 谷口 信輝 |
クラブマン | 遠藤 浩二 | |
2016 | プロフェッショナル | 佐々木 雅弘 |
クラブマン | 松原 怜史 | |
2017 | プロフェッショナル | 近藤 翼 |
クラブマン | 神谷 裕幸 | |
2018 | プロフェッショナル | 谷口 信輝 |
クラブマン | 庄司 雄磨 | |
2019 | プロフェッショナル | 谷口 信輝 |
クラブマン (エキスパート) | 橋本 洋平 | |
クラブマン (オープン) | 安藤 正明 | |
2020 | プロフェッショナル | 久保 凜太郎 |
クラブマン (エキスパート) | 鶴賀 義幸 | |
クラブマン (オープン) | 岡田 整 |
関連サイト