2024年 F1 第4戦 日本GP 開催概要

 

SUPER GTとは

2020年

 

SUPER GTは1994年に前身となる『全日本GT選手権(JGTC)』がスタートし、2005年に『SUPER GT』へ名称変更すると共にFIA公認の国際レースとなりました。1998年からオートバックスがタイトルスポンサーとなり、『AUTOBACS SUPER GT SERIES』として日本を代表する四輪レースとなっています。

SUPER GTのレース車両の外見は市販車がベースとなっていますが、中身は市販車と全く別物のレース専用車両となっています。SUPER GTの特徴として車両規定の異なった『GT500』クラスと『GT300』クラスの2クラスの車両が混走しレースが行われます。

 


出典:toyotagazooracing.com

 

 

 

GT500クラス / GT300クラス

GT500クラスとGT300クラスはそれぞれに車両規定が定められていますが、GT500クラスの方がパワフルで速い車両で、TOYOTA、NISSAN、Hondaの自動車メーカー3社が参戦しています。

GT300クラスにはプライベーターと呼ばれる自動車メーカーではない、レーシングチームやチューニングショップがベースとなったチームが多く参戦しています。世界のGTカーレースのスタンダードとなっているFIA-GT3規定車両によるGT300クラスへの参戦が認められており、現在ではFIA-GT3規定車両がGT300クラスの大半を占めています。

GT300クラスの車両は様々な車両規定が混在するため、車両の違いによる性能差が生まれます。車両の性能差はSUPER GTを主催するGTアソシエーションによって管理され、レース毎にBop(Balance of Performance)と呼ばれる性能調整が行われています。その中で車両重量、エアリストリクター径、最大加給圧などが決められており、車両の違いによる性能差を少なくすることでイコールコンディションを保つようにしています。

 

 

タイヤはマルチメイク

F1をはじめとして、近年のモータースポーツにおいては1社のタイヤメーカーが指定したタイヤを供給する『ワンメイクタイヤ』を採用するカテゴリーが多くなっていますが、SUPER GTでは複数のタイヤメーカーが様々な種類のタイヤを供給する『マルチメイクタイヤ』を採用しています。

現在では、ブリヂストン、ミシュラン、ヨコハマタイヤ、ダンロップといった複数のタイヤメーカーが各チームにタイヤを供給しています。SUPER GTでは車両だけではなくタイヤの開発においても激しい争いが行われています。

 

 

ドライバーは1チーム2名

SUPER GTでは1チームあたり2名のドライバーを登録する必要があります。レースの途中でピットインしドライバーを交替することが規則で義務付けられています。

 

 

ウエイトハンディ

獲得したポイントに応じてマシンにウエイトハンディを積載しなければならない独自のルールがあります。ウエイトを積むことにより車両の運動性能が落ちるため、シリーズを通して勝ち続けることが難しいシリーズとなっており、レースは常に接戦となります。

 

 

DTMとの交流

SUPER GTを主催するGTアソシエーションはGT500クラスの車両規則とドイツツーリングカーマスターズ(DTM)の車両規則を統一化させる活動を長らく行ってきました。この車両規則は『Class1』と呼ばれ、2019年シーズンからDTMが2リッター直列4気筒ターボエンジンが採用されたことにより、SUPER GTとDTMの車両規則はほぼ統一されました。

2019年はドイツのホッケンハイムサーキットで開催されるDTM最終戦にSUPER GT車両が参戦する予定です。また11月には富士スピードウェイにて交流戦という形でSUPER GTとDTM車両によるレースが行われました。

 

 

コースレコード

 

GT500クラス

サーキット マシン ドライバー タイム シーズン
岡山国際サーキット MOTUL AUTECH GT-R ロニー クインタレッリ 1分16秒602 2019年
富士スピードウェイ KeePer TOM’S GR Supra 平川 亮 1分26秒550 2020年
鈴鹿サーキット  ARTA NSX-GT 野尻 智紀 1分44秒319 2018年
チャーンインターナショナルサーキット MOTUL MUGEN NSX-GT 武藤 英紀 1分23秒341 2018年
スポーツランドSUGO RAYBRIG NSX-GT 山本 尚貴 1分10秒248 2018年
オートポリス  ARTA NSX-GT 野尻 智紀 1分31秒441 2018年
ツインリンクもてぎ ARTA NSX-GT 野尻 智紀 1分35秒550 2018年

 

 

GT300クラス

サーキット マシン ドライバー タイム シーズン
岡山国際サーキット LEON CVSTOS AMG  蒲生 尚弥 1分25秒044 2017年
富士スピードウェイ ARTA BMW M6 GT3 小林 崇志 1分35秒707 2016年
鈴鹿サーキット  K-tunes RC F GT3 中山 雄一 1分55秒531 2018年
チャーンインターナショナルサーキット VivaC 86 MC 松井 孝允 1分32秒102 2016年
スポーツランドSUGO VivaC 86 MC 松井 孝允 1分17秒493 2016年
オートポリス  HOPPY 86 MC 坪井 翔 1分42秒498 2018年
ツインリンクもてぎ マネパ ランボルギーニ GT3 平峰 一貴 1分45秒911 2018年

 

 

SUPER GT ロゴマーク

©GTA

 

 

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