公式予選

スーパーフォーミュラの公式予選は以下の3種類の形式があります。

  • 45分の公式予選を2回
  • ノックアウト予選方式
  • スペシャルステージ予選方式

2018年シーズンの公式予選方式はまだ発表されていないため、参考として以下に2017年シーズンの公式予選方式を記載します。

2017年シーズンは全ての大会でノックアウト予選方式が採用されました。

ラウンド 開催地 予選方式
第1戦 鈴鹿サーキット ノックアウト
第2戦 オートポリス ノックアウト
第3戦 スポーツランドSUGO ノックアウト
第4戦 富士スピードウェイ ノックアウト
第5戦 ツインリンクもてぎ ノックアウト
第6戦 岡山国際サーキット ノックアウト
第7戦 鈴鹿サーキット ノックアウト

 

ノックアウト予選方式の手順

Q1 (20分間)

  • 全ての車両が走行し、上位8台と残りの台数の半数(小数点以下切り上げ)の上位車両がQ2へ進出。進出できなかった車両はグリッド決定。

インターバル (10分間)

Q2 (7分間)

  • Q1進出車両が走行し、上位8台がQ3へ進出。9位以下はグリッド決定。

インターバル (10分間)

Q3 (7分間)

  • Q2進出車両が走行し、1〜8位が決定。


2017年シリーズエントリー19台の場合

 

スペシャルステージ予選方式の手順

Q1とスペシャルステージのセッションで構成されます。

スペシャルステージは1台ずつタイムアタックを行います。ドライバーは他の車両に妨害されることなく走行することができ、観客にとっては1台ずつタイムアタックを観ることができます。

Q1 (最小30分間)

  • 全ての車両が走行し、上位8台がスペシャルステージへ進出。9位以下はグリッド決定。

インターバル (15分間)

スペシャルステージ

  • 出走はQ1の順位の下位から行います。
    走行は3周行い、2周目でタイムアタックを行います。
  • 1周目:コースイン(ウォームアップ)
  • 2周目:タイムアタック
  • 3周目:ピットイン(クールダウン)

 

予選落ち

公式予選通過基準タイムは、公式予選で記録されたトップタイムの107%となります。
ノックアウト予選方式で行われた場合はQ1で記録されたトップタイムの107%となります。

 

黄旗区間を通過した車両のタイムは採択しない

スーパーフォーミュラ独自のルールとして、公式予選中に黄旗区間を通過した車両のタイムは採択しないルールがあります。

通常のレースにおいては黄旗区間を通過した際に減速したかどうかが問われますが、スーパーフォーミュラにおいては黄旗区間を通過すると無条件でタイムは採択されません。これはドライバーやオフィシャルの安全のために決められたルールとされています。
一方で、黄旗や赤旗の原因となったドライバーは罰則の対象となる場合があります。

2017年全日本スーパーフォーミュラ選手権 統一規則 - 第27条 プラクティスセッション(公式予選等)

 

スタート

グリッドへの試走

グリッドへの試走の開始時間、ピットロード出口のクローズ時間はオーガナイザーによって決定され、大会特別規則書や公式通知にてチームやドライバーにアナウンスされます。

グリッドへの試走の開始時刻になるとピットロード出口のシグナルがグリーンになり、競技車両はピットからコースインすることができます。ピットロード出口がクローズされる時刻までにコースインできなければ、ピットスタートとなります。

ピットロード出口がクローズされる2分前に警告音の合図があります。

 

スタート進行

コースインした競技車両がダミーグリッドに着くとスタート進行が始まります。
フォーメーションラップ開始時間を起点として以下のスケジュールでスタート進行を行います。

フォーメーションラップ開始 内容
5分前 グリッドへの進入禁止、グリッドに着けない車両は最後尾スタートとなる。
3分前 ドライバー、エンジン始動要員のチームクルー5名、競技役員以外はコース上から退去
1分前  エンジン始動、チームクルー5名は15秒前までに退去
15秒前 この合図のあと緑旗が振られフォーメーションラップ開始

 

フォーメーションラップ

グリーンライトが点灯されたら先頭の車両からフォーメーションラップを開始します。このとき、エンジンストール等によりフォーメーションラップを開始できなかった車両はマーシャルによってコース外に押し出され、スタート可能であればピットレーンからのスタートが認められます。

グリッドを離れる際にに出遅れてしまった車両は最後尾の車両がスタートラインを横切る前に動き出すことができれば、他車を追い越して元のグリッドに戻ることができます。

フォーメーションラップ中は、前後の間隔が開きすぎないように走行し、1周回走行します。

 

 

スタンディングスタート

フォーメーションラップを終えた全ての競技車両は自身のグリッドに停止します。グリッドに正しく停止したかどうかはグリッドマーシャルによってチェックされ、全ての競技車両が正しくグリッドに停止すると、グリッド後方でグリーンフラッグが振られます。

スーパーフォーミュラのレーススタートはF1と同様のスタンディングスタートで行われます。1秒毎に1つずつレッドシグナルが点灯し、5つのレッドシグナルが点灯した後、全てのレッドシグナルが同時に消灯されレーススタートとなります。レッドシグナルが消灯する前に動いた車両はジャンプスタートとなりペナルティの対象となります。

 

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セーフティカー

セーフティカー運用ルールはH項に準拠

スーパーフォーミュラのセーフティカー運用ルールは国際モータースポーツ競技規則付則H項に準拠します。

セーフティカーが導入されると、全てのオブザベーションポストでSCボードの提示と黄旗の振動が行われます。コース全域で追い越しが禁止され、セーフティカーを先頭とした隊列を形成して安全に走行する必要があります。

 

セーフティカーラインの運用

JAFが発行する日本語版のH項に記載のあるとおり、JAFが公認するレースにおいてはセーフティカーラインの運用はありませんが、スーパーフォーミュラではセーフティカーラインの運用があります。

これは2015年に富士スピードウェイで開催されたスーパーフォーミュラ第3戦でセーフティカーが導入されたとき、セーフティカー解除のタイミングで第1セーフティカーラインを通過する前のセーフティカーを競技車両が追い越したことにより、ルールを明確化するために規定されたと言われています。

 

スーパーフォーミュラではF1やSUPER GTのようにシリーズを通して使用する公式のセーフティカーはありません。そのため、セーフティカーは各サーキットに配備されている車両を使用します。


出典:car.watch.impress.co.jp

2017年全日本スーパーフォーミュラ選手権 統一規則 - 第33条 セーフティカー

 

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赤旗によるセッション中断

赤旗は大雨などの天候の急変やアクシデントの発生など、安全上の理由で競技の続行が困難と競技長が判断した時に提示されます。他のカテゴリーと同様にスーパーフォーミュラにおいてもプラクティスセッション(公式予選等)と決勝で赤旗の運用手順が異なります。

 

フリー走行・公式予選・ウォームアップ走行

フリー走行、公式予選、ウォームアップ走行では赤旗が提示されたら、全ての競技車両は減速して走行し、ピットインしなければなりません。赤旗が提示された後に記録されたラップタイムは無効となります。

タイムアタック中に赤旗が提示され、そのままピットインせずにタイムアタックを継続した場合、そのラップタイムが抹消されるだけでなく、赤旗無視(FIA国際モータースポーツ競技規則付則H項違反)と判定され、ペナルティとなる場合があります。

スーパーフォーミュラでは公式予選中にコースアウトした車両は自力で走行し復帰できた場合は、以降の公式予選セッションに出走することができますが、レースオフィシャルの手助けによって復帰した場合は再びコースインすることができません。

また、公式予選中に赤旗もしくは黄旗の原因と特定されたドライバーはペナルティの対象となる場合があります。

2017年 全日本スーパーフォーミュラ選手権 統一規則 - 第27条 プラクティスセッション(公式予選等)

 

決勝

決勝中に赤旗が提示されたら全ての競技車両は赤旗ラインに進み、1列に整列しなければなりません。赤旗が提示された後にピットインすることは認められません。

競技車両が赤旗ライン手前で全車整列した状態で競技は中断となります。赤旗中断中に作業を行うことが認められていますが、作業がレースの再開の妨げとなってはなりません。また、赤旗中断となる前にピットインしていた車両を除き、給油は禁止されます。

赤旗提示によってレースが中断されている間も、計時システムは停止せずにカウントを継続し、周回数も記録されます。

レースコントロールではレース再開時刻が協議され、決定され次第、チームに告知されます。

 

赤旗中断からのレース再開の手順

赤旗中断からのレース再開はセーフティカースタートによって行われます。再開に先立ち、先頭車両の前にいる周回遅れ車両と赤旗中断時にピットインしていた車両はコースを1周し隊列の最後尾に着きます。その後、セーフティカー先導によりレースが再開されます。

再開3分前

赤旗ラインに整列した車両はトップ車両が先頭に整列しているとは限りませんので、レース再開時間の3分前になったら、トップ車両の前にいる周回遅れ車両がオフィシャルの指示によってスタートします。この周回遅れ車両は他車を追い越すことなく1周し、隊列の最後尾に着きます。

赤旗が提示されたときにピットインしていた車両は、周回遅れ車両がスタートした後にピットアウトすることができ、他車を追い越すことなく1周し各クラスの最後尾に着きます。ただし、ピットアウトできる車両は3分前が提示される時にピットレーン出口で待機していなければなりません。

再開1分前

エンジン始動

レース再開

レース再開時刻になるとグリッド前方でグリーンシグナルが点灯し、セーフティカー先導によって隊列がスタートします。以降の手順はセーフティカー運用ルールに從い、セーフティカー解除の手順でレースが再スタートされます。

 

赤旗中断のままレース終了

赤旗でレースが中断したまま再開できずに、そのままレースが終了となる場合もあります。
スーパーフォーミュラでは、この場合、レースが中断された周回の1周前の順位がレース結果となります。

 

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タイヤ

スーパーフォーミュラのタイヤはヨコハマタイヤのワンメイクです。


出典:www.y-yokohama.com

1つの大会期間中に車両1台あたりに供給されるタイヤは以下のとおりです。

ドライタイヤ

  • 最大6セット (前輪12本/後輪12本)

ウェットタイヤ

  • 最大4セット (前輪8本/後輪8本)

プラクティスセッションで路面がウェット状態のとき、競技長はウェット宣言を行います。ウェット宣言とはウェットタイヤを使用してもいいですよという意味で、WETボードの提示やタイミングモニタなどの表示によってチームに知らされます。ウェット宣言が行われない状態でウェットタイヤを使用すると違反です。

決勝においてはウェット宣言は行われず、ウェットタイヤの使用はチームの判断で行われます。

2017年全日本スーパーフォーミュラ選手権 統一規則 - 第23条 タイヤ

 

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